介護道楽・ケア三昧

■このブログは、私（山崎）が清山会医療福祉グループの役職者向けメーリングリストに投稿した原稿の一部を配信するものです。

お疲れさまです。山崎です。清山会MLから送信します。
医療と介護の違いは、なにか。医療は疾病モデル、介護は生活モデル、としばしば言われる。が、病気を治せば生活も取り戻せることが多いから、この区別は本質的でないような気がする。・・・・・

急性期は医療、慢性期は介護という区別が、とくに制度上は言われることもあるが、これはあんまり安易だ。

僕は、こう考える。医療は「その人【に】何ができるか」というパラダイムの中にある。そして、介護のパラダイムは「その人【と】何ができるか」だ。一文字の違いだが、その差は決定的に大きい。「その人【に】」というパラダイムは、一方向的であり、「その人【と】」は双方向的だ。前者はときに施しや支配に通じ、後者は自在な関わりを可能にする。

月間MVPが、妙な競争になってはマズイけれども、「その人【と】何ができるか」というパラダイムを上司が自覚し、部下を育てるきっかけになれば、と願っています。