2007年07月09日

070222:ネットワーク・セラピー

■このブログは、私(山崎)が清山会医療福祉グループの役職者向けメーリングリストに投稿した原稿の一部を配信するものです。

お疲れさまです。山崎です。清山会MLから送信します。
月に1度、T町の精神保健相談に出かけます。もう5、6年になるでしょうか。いろいろなケースに出会いました。特に勉強になったのは、閉じこもりや虐待事例です。・・・・

これらの多くは人間関係(システム、ネットワーク)の歪みが背景にあり、個人の治療より関係性への働きかけ(ネットワーク・セラピー)が大切になります。暴力を振るう夫は逃げない妻と、閉じこもりの青年は世話好きの母と、一緒に考えるわけです。ですから患者のことを、わざわざ「患者とみなされる人IP(Identified Patient)」と呼び、システムの歪みにこそ病理があると考えます。

システムの歪みは家族に止まりません。いわゆる困難事例を介して、(たとえば逃げない子ども、防げない配偶者、介入できない)児童相談所や保健所、民生委員、警察、学校とも、いつの間にか顔馴染みになりました。ネットワーク・セラピーを通して、ネットワークが築かれたというわけです。

考えてみると、築かれたネットワークから明日の仕事(利用者の紹介や事業の展開)もいただける分けで、ネットワーク・セラピーは、この業界に独特の営業方法と言えるかも知れません。

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Posted by 清山会スタッフ at 10:53│Comments(0)清山会メーリングリスト
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